レクシスネクシス、特許データで世界のイノベーションをリードする企業100社 選出「Innovation Momentum 2025: The Global Top 100」発表

特許データが示すイノベーションの潮流 – AI、半導体、製薬業界が技術革新を牽引、日本企業5社選出

レクシスネクシス・ジャパン株式会社

2025年2月19日 10時02分

LexisNexis Intellectual Property Solutions (本社:米国、CEO:Andrew Matuch (アンドリュー・マトゥーク))は、本日、「Innovation Momentum 2025: The Global Top 100」を発表しました。
本レポートの発行は今年で4回目となり、特許データを基に技術開発の動向を分析し、イノベーションを牽引する企業を特定・選出しています。

本レポートは、レクシスネクシスの保有する約1,600万件のグローバル特許ファミリーを含むデータベースを特許情報分析ソリューション「LexisNexis® PatentSight+」で分析し、過去2年間の技術開発の勢いと進化を明確にし、複雑な知的財産権に関する新しい視点を提供しています。企業は、自社の特許技術に関するイノベーションの成果を同業他社と比較し、公平な視点から最先端技術への投資を評価し、有益なインサイトを得ることができます。

注目すべきは今年初めて選出された2社です。1社目は、日本を拠点とし、半導体製造装置を開発・生産を行い、グローバルな電子産業向けにソリューションを提供している株式会社KOKUSAI ELECTRICです。2社目は、中国に本社を置く DRAMメモリーチップのメーカーであるCXMT(ChangXin Memory Technologies)で、両社とも半導体業界のリーディングカンパニーです。

また、エンジニアリング業界は、航空宇宙システム向けの先端技術の開発から持続可能な技術まで、大幅に成長しました。この成長を牽引したのは、日本を拠点とし、多様な鉄鋼製品およびエンジニアリングサービスを提供しているJFE ホールディングス株式会社や、RTX Corp、Siemens、Rolls-Royce、thyssenKrupp(2021年からの再参入)などの初選出企業により加速されています。

その他、日本の企業としては、消費財分野の日本たばこ産業株式会社と、半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン株式会社が3年連続で選出され、また、HVAC&R(暖房・換気・空調)メーカーのダイキン工業株式会社は、2年連続で選出されました

【Key Insight】

1.2025年の「The Global Top 100」 – 新規選出企業の台頭

今年のTop 100には、新たに18社が選出されました。半導体、エネルギー・化学、医療・バイオテクノロジー、エンジニアリングなど、多様な分野から選出され、業界を超えた技術融合が進んでいることを示しています。

【主な新規選出と技術融合分野】

  • スマートシティ分野:Chengdu Qinchuan IoT(中国)、Coupang(アメリカ)
  • エンジニアリング分野:JFE Holdings(日本)、Rolls-Royce(英国)
  • 半導体・製造装置分野:KOKUSAI ELECTRIC(日本)、CXMT(中国)
  • 製薬分野:Novocure(スイス)、Wave Life Sciences(シンガポール)
  • バッテリー分野: SK Innovation(韓国)
  • 家電・消費財分野:L’Oréal(フランス)

2.特許データから見るイノベーションの活性化

  • 過去10年間で生存特許数は89%増加し、特許活動の活発化が世界的に進行
  • 情報技術(IT)、製薬、半導体産業が引き続き強い推進力を持つ
  • 異業種間の技術融合が進み、業界の境界線がシームレスになってきている

3.グローバルイノベーションの地域別動向

  • 米国:47社がランクインし、4年連続で最多選出。Apple、Alphabet、IBMがイノベーションをリード
  • アジア:23社がランクインし、特に技術と産業イノベーションの中心地として成長。Huawei、Samsung、SK Innovationが代表的企業
  • EMEA(欧州・中東・アフリカ):30社がランクインし、特に製薬・製造分野での成長が顕著

<産業別・地域別のイノベーター数の内訳>

4.AIがイノベーションの中核に –IT業界のリーダーシップ

  • IT業界がAIイノベーションの最前線に立つ
  • IT業界の特許ポートフォリオの約15%がAI関連発明であることが明らかに
  • Alphabet、Amazon、IBMなどの企業がAI技術の開発を主導
  • 製薬業界では、BioNTech、Regeneron、Bristol-Myers SquibbがAIを活用し、創薬を効率化

Innovation Momentum 2025: The Global Top 100
レポートURL:https://www.lexisnexisip.jp/industry-rankings/innovation-momentum-report/

<LexisNexis🄬 PatentSight+について >
本ソリューションは、世界中の特許庁から得られる特許文献データを編集し、1.5億件を超える特許文書を備えた全文特許データを英語にして保有しています。国際的な専門家チームが、企業構造、M&A、スピンオフ、社名変更、さらに自社独自の調査に基づき、最新かつ正確な特許権利者情報を名寄せし、データーベース化しています。高精度なデータクオリティをもとに、学術的に開発された独自の手法であるPatent Asset Index*を使用して特許を評価することが可能です。この手法は、価値の高い特許を選別し、より良い情報に基づいたビジネス判断を可能にするソリューションとして全世界350社以上のお客様に利用されています。                                   * Patent Asset Index:企業または技術分野全体の革新的な強さを表す指標。


LexisNexis Intellectual Property Solutionsは、世界の企業のビジネスイノベーションに明快な情報を提供します。イノベーターが十分な情報を得た上で意思決定を行い、生産性を高め、規制に準拠し、最終的にビジネスの競争優位性を獲得できるよう支援することで、より多くの成果を上げることができるように支援します。弊社のワークフローおよび分析ソリューション(LexisNexis® IP DataDirect、LexisNexis PatentAdvisor®、LexisNexis PatentOptimizer®、LexisNexis® PatentSight®およびLexisNexis TotalPatent One®)により、企業はより効率的かつ効果的に有意義なイノベーションを世界に提供することが可能になりました。私たちは、人類をより良くするために努力しているイノベーターたちを直接サポートし、お役に立てることを誇りに思っています。

【報道機関の方からの問い合わせ先】

レクシスネクシス・ジャパン株式会社
LexisNexis Intellectual Property Solutions
広報担当 奥村
Tel:03-5561-3588
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URL: https://www.lexisnexisip.jp/

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